2017年9月27日(水)

「谷汲山ミニ周遊券」に「ねこカフェ列車」。魅力満載の岐阜ローカル鉄道

北野誠のズバリ / Chubuネタ

ITジャーナリスト・井上トシユキ、松岡亜矢子とお送りしている月曜日の『北野誠のズバリ』。

松岡が東海3県に関する情報をお伝えする「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」では、岐阜県西濃地区を走る2つのローカル鉄道「養老鉄道」と「樽見鉄道」が共同で販売している「養鉄樽鉄谷汲山ミニ周遊券」を取り上げました。

これは、大垣駅から西国三十三所観音霊場 谷汲山・華厳寺までの道のりを両鉄道とコミュニティバスを使って、自由に往復することができるという周遊券です。

古くて新しい「周遊券」

「養鉄樽鉄谷汲山ミニ周遊券」は、旧国鉄時代の周遊券を模したというなかなかクラシカルなデザイン。

北野「周遊券らしい周遊券やね。めちゃくちゃ旧国鉄っぽい」
井上「懐かしい。紙質もそうですよ」
北野「紙質もそうやねん。これで緑やったらね、ホンマもう完璧に」

懐古するおじさん2人。
一方、松岡は裏に磁気がついていない切符は馴染みがないよう。

今回お話を伺った養老鉄道の小林さんがこの周遊券を東京の鉄道イベントに持参したところ、やはり年配の方から「懐かしいねぇー!」と言われたんだとか。

若い世代の鉄道ファンは周遊券自体を使ったことがないため、「これを使える時があるのね!」という興奮があったようです。

「懐かしい」というところだけに注目が行きがちではありますが、実は大変面白い特徴がある周遊券なのです。

ライバル?仲良し?岐阜4鉄道

そもそも養老鉄道と樽見鉄道は、同じ西濃地区を走るライバル同士。
その2社が手を組んで作った周遊券が、この「養鉄樽鉄谷汲山ミニ周遊券」です。

養老鉄道は大垣駅から西へ回るルート、樽見鉄道は大垣駅から東に回るルート。
大垣駅から円を描くような形で谷汲山へ向かいます。

ライバルであるはずの2つの会社がタッグを組むことになった理由について、松岡が小林さんに尋ねました。

「全然ライバル会社ではなくて、同じ大垣で隣さんなので仲良しです。実は、岐阜県内に4つのローカル鉄道があるんです。養老鉄道と樽見鉄道、明知鉄道、長良川鉄道の4社で『ローカル鉄道連絡協議会』というグループを作って、いろんな共同でイベントやったりとか」(小林さん)

全国のローカル鉄道が地域の特色を生かした企画列車を多く生み出しており、その一つがこのコラボ周遊券という訳です。

その他にも、樽見鉄道は無人駅に“市民駅長”を委託しており、明知鉄道は名物である山岡の寒天や自然薯を使った“お弁当列車”を企画。

長良川鉄道は郡上~美濃の観光スポットを通る豪華観光列車「ながら」を走らせるなど、各社さまざまな取り組みを行っています。

大人気!癒しの「ねこカフェ列車」

養老鉄道は今月10日に「ねこカフェ列車」を走らせ、全国でも話題になりました。

各務原市の保護猫カフェと提携して、列車内に殺処分から保護された20匹の猫を放し飼いにし、猫と触れ合いつつお茶を飲みながら2時間・40キロの行程を楽しむというこの企画。

1日2運航・合計80人限定でしたが、切符販売から3時間で完売。
なんとキャンセル待ちが300人!も出るほどの人気となりました。

社長と社員の距離が近い会社

元々小林さんが猫好きであったことから考えついたという、この「ねこカフェ列車」。

松岡が「こんな私的なことを企画にしちゃっていいんですか?」と聞いたところ、小林さんからはこんな返事が返ってきました。

「いいのか悪いのかわからないのですけれど。会社の規模が小さくて少人数で行ってるので。自分がやりたいといったことが意外にスッとできちゃうというところが。会社が小さい分社長と距離が近いので、社長が『OK』と言ってくれたらやれるという。そこが強みですね」(小林さん)

今回、養老鉄道の本社にお邪魔したという松岡。

西大垣駅のすぐ横にある、トタン屋根で2階建ての建築現場によくあるような事務所。
それが、本社だったんだとか。
駅の発着の音も笛の音も全部聞こえ、物理的に社長と社員との距離も近いんだそう。

「本社」という響きから大きな建物を想像していた松岡は、かなり驚いた様子。

生活路線を守る

ローカル鉄道各社がさまざまな企画を打ち立てているのには、実はこんな理由があります。

「養老鉄道自体が、年間約600万人の方にご利用いただいている生活路線であるので、その生活を守っていくというのが第一。だんだん少子高齢化で、利用者が減っているところなんですけれども。それをカバーするためにも、日本全国から多くの方に来ていただいて乗っていただきたい」(小林さん)

利用者は少ないけれども、生活路線である鉄道をなくすわけにはいかない。
だからこそ、魅力的な企画を考えて多くのお客さんに利用してもらいたい、ということです。

「ライバルが手を組んだというのが面白いな、と思ってお伺いしたのですが。お互い本当に手を取り合って、助け合っていってるんだなっていうのが、この企画を通じて本当によくわかりました」と松岡。

「すごい綺麗なところですので」と北野も太鼓判。
これからの秋の行楽シーズンに訪れるにはピッタリの場所です。
「非日常感もあるので、ぜひ遊びに行ってください」と、まとめる松岡でした。
(minto)

アーカイブス

同じカテゴリー

|
facebook twitter hatebu line