2017年9月10日(日)

岐阜県下呂市の伝統漁法”火ぶり漁”。特徴の掛け声は思わぬミスから!?

レポートドライバー / Chubuネタ

朝晩涼しくなってきて、秋が近づいてきたなぁと感じる今日この頃。

岐阜県下呂市の馬瀬川では、そんな秋の訪れを告げる伝統の鮎漁法「火ぶり漁」が、先月から始まりました。
CBCラジオレポートドライバーの石坂窓花が下呂市へ向かいました。

詳しいお話を「清流馬瀬川鮎とり隊」メンバーの大前栄樹さんに伺いました。

この「火ぶり漁」とは、毎年8月下旬頃から9月下旬にかけて、産卵のために川を下ってくる落ち鮎を、かがり火やたいまつで驚かして、網に追い込む漁法です。

馬瀬川流域では、戦後から行われてきましたが、もともとは自分たちが食べるのが目的でした。
それが2012年に観光目的として復活したんです!

きっかけは、2007年に全国の鮎を食べ比べる「利き鮎会」が東京で開かれ、なんと馬瀬川の鮎が日本一に選出されたこと。

それを機に「日本一の鮎を全国にアピールして地域おこしに繋げよう!」という機運が高まったそうです。

地元有志で「清流馬瀬川鮎とり隊」が結成され、ヤナをかけたり、鮎捕り体験会を開いたりしてきました。
この「火ぶり漁」の復活も、伝統漁法に光を当てることで馬瀬川への観光客を増やし、日本一の鮎を食べてもらおうという地域おこしの一環なのです。

この「火ぶり漁」は、8月から9月にかけて夜7時半頃から「フィッシングセンター水辺の館」近くの馬瀬川にかがり火を灯し、メンバー6名が川に入ります。

布の塊に灯油が染み込ませてあるものに火をつけた火の玉、これを竹竿の先に付け、水面ギリギリのところを這わせるんだそうです。

川にクロスするように網がかけられており、これに驚いたアユが引っかかるわけでね。

この馬瀬川での火ぶり漁では、少し珍しい方法で鮎を驚かせます。
それは掛け声。
メンバーが「ホーホー」と言いながら漁をするんです。

この珍しい掛け声をするのは、鮎が驚くからなのだと思いきや、実は聞いたこちらが驚くような理由から始まったそうです。

初めて火ぶり漁のチラシを作った時、同じ岐阜県のアユ漁である鵜飼と間違えて「ホーホーという声でたいまつを操る」と書いてしまい、

「これは声を出さないとウソになってしまうなぁ」

という事情でこうなったとか。

しかし、川の中でたいまつを振り回すため、川で泳ぐ人に声で注意を促すという想定外の効果もあるんだそうです。
確かに水面ギリギリを炎が這うので、注意が必要ですからね。

さてせっかく来たんですから、私も馬瀬川の日本一の鮎を食べさせて頂きました。
身はふわっふわ、脂も乗っていてとっても美味しかったです。

幸せ…

今後「火ぶり漁」は、9月12日までの毎週火・木・日曜日に行われる予定ですが、9/10(日)はすでに貸し切り。
観覧はなんと無料で、網にかかった鮎を捕ることができる企画もあるそうです。

そして「火ぶり漁」見学と、宿泊施設「美輝の里」の宿泊がセットなった企画では、前述の日本一の鮎が食べられますよ。
伝統の火ぶり漁を見ながら、美味しい鮎をぜひ味わいましょう。

メンバーの方々が漁を行う際に着ている法被を着させてもらいました。
(石坂窓花)


「フィッシングセンター水辺の館」
岐阜県下呂市馬瀬西村1508-1
問い合わせ先:南飛騨馬瀬川観光協会
0576-47-2841

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